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団体バスツアーの醍醐味は感動!?

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こんにちは♪ 山田です。

世の中のバブル景気と合わせて、爆発的に売れに売れていた
北海道の団体バスツアーに陰りが見え始めたのが、
1990年代半ばでしょうか?

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私の会社も毎年同じようにパンフレットを作成し、
代理店さんからたくさんのお客様を送ってもらっていたわけなんですが、
徐々に思うようにはお客様が集まらなくなってきたんです。

もう、団体バスツアーはマンネリ化してしまったの?

確かに、毎年代わり映えしない定番コースの寄せ集め。

札幌・函館2泊3日コースを例にあげると、
函館山からの夜景と、札幌の観光、グルメなどを売りにする
定番中の定番コースなんです。

時代が変われど北海道旅行には外せないコースの1つです。

もちろん毎年新しいコースも企画していきましたが、
北海道という枠の中で、できるコースにも限界が
あったのかもしれません。

それほど魅力を感じる、目新しいコースなどは簡単には
できませんでしたから。

もう一つ、団体バスツアーが売れなくなってきた原因は、
バブル崩壊によって景気が低迷していったことにありますね。

もっと言えば団体バスツアーだけでなく,旅行商品自体が
売れなくなったって感じかもしれませんね。

世間一般が、今までのように贅沢にお金を使わなくなって
いきましたからね。

まさに旅行って、贅沢の象徴でもありましたから、
節約のため真っ先に削られるものの一つなんですよ。

いつも高い商品を買っていたのが、ランクを下げたりとか、
週に1回は外食してたのに、月に1回になったりとか。

節約の仕方は人それぞれなんでしょうけど、旅行なんていうものは
別にしなくても日常生活にはほとんど影響がないですからね。

毎年1回どこかへ旅行したいた人たちが、
”今年は我慢しよう”なんてことは容易にあるわけですよ。

しかし旅行会社からすると、お客様が減ってしまうわけですから一大事です。

”景気が悪いからしょうがないですね”では済まないわけですよ。

今までにない、魅力ある企画商品を考え出さなきゃいけないんですけど、
そう簡単にできるものじゃありません。

黙っていてもどんどんお客様が集まる時代は、もう終わってしまったんですね。

催行中止

団体バスツアーには、どのコースも最小催行人数というものがあります。

最小催行人数とは、例えば1つのバス50名定員のツアーだとすると、
最低15名集まらないとこのツアーは中止するってことです。

この最小催行人数はコースによっても違いますが、
だいたい定員の3分の1以下の人数しか集まらないと
主催会社の判断で中止にしてしまいますね。

人数が少ないツアーを催行しても、赤字になってしまいますからね。

ツアーを催行するか、しないかは、だいたい出発予定日の2ヶ月前、
遅くても4週間前までには決定
しないといけません。

お客様のその後の予定もありますから、早ければ早いに越したことはないわけです。

もし中止になった場合、すでにお申し込みいただいていたお客様には、
他の催行しそうなコースに誘導するんです。

ただ、日程や行き先が違うコースになる場合がありますので、
旅行を諦めるお客様が多かったですね。

その場合はお客様に旅行代金を全額返金して、新たにツアーを
探してもらうことにとなります。

各支店合同でツアー催行

団体バスツアーの催行本数も、90年代後半に入ると
80年代全盛期の半分くらいまで減ってしまってましたね。

当時、私の会社は所属していた東京支店のほか、
札幌、大阪、福岡に支店がありました。

各支店、それぞれでコースを企画して販売していたわけですが、
団体ツアーの催行中止を減らす目的で、統一のコースを作って
集客しようということになりました。

どういうことかと言いますと、北海道旅行の場合、東京支店、
大阪支店、福岡支店からそれぞれ集客してひとつのバスでツアーを
催行しようということです。

そうすることによって、各支店それぞれ10名しか集まらないとしても、
3支店集まれば30名になりますからね。

りっぱにツアーが催行できるわけです。

この企画がまあまあ当たったんですが、問題もたくさんありました。

いちばんの難問はスケジュールの調整です。

その中でも飛行機の時間調整が大変でした。

仮に新千歳空港に到着するコースだったとして、各空港からの飛行機が
みんな同じ時間に出発するわけではないですからね。

到着時間に1時間や2時間のズレはあるんですよ。

その場合、先に到着したグループはどうするのか?
昼食はどうするか?などの調整が大変なんです。

先着グループは、先に一度観光させてから
後着グループを迎えに再度空港へ戻ったりとか、
四苦八苦しながらなんとかスケジュールを調整するんですよ。

そんな苦労もしながらのツアーなんですが、なかにはお客様同士で
喧嘩がはじまることがあるんです。

とくに”東京出発組””大阪出発組”が多いですね。

キッカケはほんの些細なことなんですけど、
”ケンカを収めるのに大変だった”なんて、後日添乗員がグチってました。

お客様も、地域ごとに出発地からグループで行動するわけですから
仲間意識があるんですよ。

反対に、他の地域のグループとは壁をつくっちゃうんですね。

その壁を打ち破るのは、やっぱり”ツアー”なわけですが、
すべての人たちが仲良くなれるってわけではありません。

なかなか思うようにいかない場合もありますね。

一時期は、私の会社の母体を支えていた団体バスツアーも、
時代の流れとともに本数も減っていきました。

パンフレットにしても、30ページ以上あったものが
5,6ページ程度まで薄くなってしまいましたね。

そして2000年前半には、とうとう団体バスツアーの企画を
中止してしまいました。

これは私の会社だけではなく、どの旅行会社も同じような
状況だったと思います。

団体ツアーは、徐々に衰退期に入って行ったんですね。

その分、気の合う仲間だけで、誰にも気兼ねなく
自分たちの行きたいところ行くツアー、
いわゆる”個人型ツアー”が主流になっていくんです。

団体バスツアーの醍醐味は、日程の決められたコースを、
知らない人達と一緒に行動を共にしていくところです。

そして同じ景色、同じ食事をしていくうちに、お互い
すっかり打ち解けて、最終日には涙を流してお別れする。

そんな、とても感動的な出来事が味わえるものなんですよ。

恐らく、あれだけ溢れんばかりにあ客様が集まった団体バスツアーの時代は
もう来ないでしょう。

でも団体バスツアーが無くなったわけでもありません。

もし、みなさんの中に団体バスツアーに興味を感じた方は、一度参加されてみては
いかがでしょう。

試しにお近くの旅行代理店で、団体バスツアーのパンフレットを
探してみてください。

忙しい日常を離れ、観たことのない風景や、そこにしかない珍しい食べ物を食べ、
その場に集まった知らない人達とふれあいながら感じる。

そんな旅行を経験するのも悪くないですよ。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

またお読みいただければ嬉しいです。

以上、山田でした。

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